ネットサーフィンが趣味の細田です。
演劇や朗読などなどを経験すると「自分の発している言葉」の奥深さに気が付くことがあります。
例えば「滑舌が悪い!」といっても
①他の文字の発声をしている
・口が正しい形でない
・舌の動きや位置が悪い
①’早口で一音一音はっきりした発声ができていない(形が混ざっている)
③声質が悪い(だみ声みたいな…)
などなど
これらの発声の問題を学術的に捉えてみると、大きく言うと「言語学」の分野、小さく言うと「音声学」の分野に属します。
ということで、「音声学」についてガッツリ!…と言いたいところなのですが、自分も勉強が足りておらず、詳しいことは紹介ないので簡単にご紹介いたします。
今回はインターネット・YouTubeで見て勉強になるサイトの紹介をメインに、「音声学」がなんとなく分かるようなブログにしていこうと思います。
【「音声学」の活用】
【言語学の研究対象】
「言語は、一次的には音声、二次的には文字を用いて意味内容を伝達する仕組み」
歴史としても、人間の発達段階からも「話し言葉」の方が先に身に付き、それを表現する方法として「書き言葉」が発展したと考えられる。
したがって言語は「話し言葉」→「書き言葉」という構造をもつと順序付けられ、後述しますが「書き言葉」は「話し言葉」よりも情報量を削って記述できる特徴があります。
【音素と音声】
まず、記号と音は一致しない!ということを伝えたい!
人の声は、記号と音がピアノの同じ鍵盤を叩くように一義的(ドの音を出したい時は、ドの鍵盤を叩く)ではなく、おなじ記号でも様々な音が含まれます。
ピアノで音を間違えるときは鍵盤の押し間違えしかありませんが、個人の体の構造の違いや全く同じ声を出さない発声器官のつくり上、発声で同じ音しか出ないということはあり得ません。
反対に記号が同一であるために同じ音を出しているつもりになっている発声も存在しますので、ご紹介します。
(日本語で区別されない音声の例)
「サンタ」、「参加」、「さんま」の「ん」の音は違います。実際に発音してみてください。
/n/⇒[n](舌を上の前歯の付け根に), [ŋ](のどの方に舌を), [m](口を閉じて)
※[]に囲まれた発音の文字は国際音声字母(IPA)
//音素を研究する分野⇒音韻論
[]音声を研究する分野⇒音声学
『音素と音、言語音の2つの側面:ちょっと専門のおはなし【音韻論#1】』https://www.youtube.com/watch?v=AGPntbZRyCg
『世界の面白い子音13選』(音声について)
https://www.youtube.com/watch?v=Wgn-2TrWrEo&t=160s
もっとイメージしやすいものとして、巻き舌が例に挙げられます。
台本に「コラ―!」と書いていた時に、「コラ―ッ!」と発音するのと巻き舌気味に「コルゥアー!」と発声すると、後者の方がオッサン感やふざけてる感が出ると思います。
【音声の活用】
すごくざっくりした説明でしたが、音の情報量は文字ひとつで表せないほど豊富であるということが伝わったでしょうか?
学術的な話よりも、では日常生活ではどのように使われているのだろうか?というのをまとめました。
特に、この記事を書くきっかけになった『春嵐』に関してはぜひ一度ご視聴ください!
・ら行の発音を巻き舌にすると、乱暴な感じが出る
だいじろー Daijiro【解説】スコットランド父、娘に彼氏ができるのを許さないw【発音】 – YouTube(日本語ではなく、スコットランド英語の発音ですが)
・鼻濁音をしっかり発音するとアナウンサー感が出る(現在では少し野暮ったい感じがあるかも)
・特殊な発音で印象的な歌い方になっている
→『春嵐/初音ミク』John/TOOBOE
https://www.youtube.com/watch?v=pUH9vCsvq08
・「さ行」を「しゃ行」にすると可愛い
これまた趣味ですが、アプリゲームFGOのハベトロットのボイスの「会話8」(鬼女紅葉を所持の場合)の「神々し~」が「神々し~ぇ」ってなってるのが可愛い
公演や稽古で演劇をしたり、YouTube企画で遊んだりすることの他に、団員それぞれの興味のある分野を深めています。
より多くの人を学んでいく団体にしていきたい思っていますので、オンライン稽古やYouTube、ブログの応援・参加よろしくお願いします。