日常に眠る宝物を探す旅

うまくやらなきゃ!」「ちゃんとやらなきゃ!
なんて言葉が自分の内側から聴こえてくる人は多いかもしれません。
エチュードをやれば「面白いもの」を、舞台に立てば「バリエーション豊かな動き」をというプレッシャーを受けたことがある人は多いのではないでしょうか?

 今日参加してくれたかれんもそんなプレッシャーを感じている役者の一人でした。というのも彼女は「動きのバリエーションを増やしたい!」という想いがありました。しかし、そのプレッシャーが邪魔をしていてうまくできていない様子でした。
 

新しい動きをできるようにならないと
もっと興味深い動きができるようにならないと

という声が漏れていました。しかし、その声は自分の頭の中から聴こえてくるが故に自分の思考に集中してしまっていました。つまり、役者は外部からの影響を受けることで表現をしていくのだけど、それと逆の状態になっていました。
(*演劇では「一人でやる」と言ったりすることがあります)

「ならいろいろなものから影響される楽しさを体験してみよう!」

ということで今日は
 ・マスクゲーム
 ・ミラーゲーム
 ・曲に身を任せてみる
の三本を扱ってみることにしました。特に曲に身を任せてみるというワークがとても興味深かったので、今回はこれについてお話しします。
*他が気になるときはお気軽にお問合せください!

とはいえ難しいことは一つもやっていなくて、曲に合わせて身体を動してみるだけ。でも、それが意外と大変!
 曲にインスパイアを受けながら動いてみたり、曲で感じたことをそのまま体に流し込んでみたり、時には手の動きにインスパイアされて感情が動いたり……
 いろいろな体験をすることができました。

 これは普段の演技にも確実に活きる内容です。
 なにかをやろうとすればするほど上手くいかないものです。そんなときにこそ「まあ、いっか」といって自分の動きを許してあげる、そして場の雰囲気や他の役者の一挙手一投足に影響されてみる。更にはそこに委ねてみる。
 すると、役者は驚くほど表情豊かにその場に生きてくれます。日常生活でもたくさんのものに影響されることで普段は感じない新しい感情に出会ったり、新たな発想にや自分の創造性に出会えるかもしれません。意外と日常にはたくさんの宝物が眠っていたりします。
 彼女もまた、その片鱗を摑みつつありました。さて、どのように成長していくのか楽しみですね!

 本日は荒木がお送りしました~。代表らしく真面目な文章を書いてみました。
 私事ですが、今度からAO対策専門塾であるBeeingという塾でインプロ(即興演劇)を教えることになりました。私も俳優としても演技講師としてももっと高みを目指していければなと思っています!

 ということで今日は締めにしましょう。次のブログをお楽しみに!

荒木秀典

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