去年からちまちま見ていたYouTuberの本を学校の図書室で借りてみた!
多分作者からしたら買えやって思うとおも!
父親の理想を押し付けられながら生きている主人公が、白昼夢的な世界にいる猫のヒナタを通して?自分を見つめ直すと言うおはなち。
通して?って言うのは、しょーみヒナタは主人公に問いかけはするけれど直接働きかけることはないから。
最初の印象は『この本苦手かも…』でちゅ。
なんでかって言うと『〜だわ』『〜わよ』って喋る女を現実で見ねーため、物語感を感じてしまうからでちゅ……。
でも最後まで見た感じは『あ、好きかも?』
で、なんでそう思ったかなんでけれっども、これを読んで私とても『ナマ』を感じた。
読んでみると、本人のチャンネルを見ればわかるように比喩表現クソ多いし、結構主人公の台詞も台詞台詞しい。
でもなんか、作者が自分自身を投影しているためかクサイ台詞でもスッと入ってきちゃう。
わかる?語彙力の欠如よ。
ちなみに私が好きな文章は割と序盤にあった
『目に見えないものが見えるものより甘美ってだけ。』
というところ。
目に見えるもの、見えないものっていう抽象的な言い回しと『甘美』っていうなかなか日常生活ではお目にかかれない言葉の組み合わせ。普通なら割と痛々しく感じる。
なのに投げやりな口調だから淡々として聞こえる。
こーいうのが好きです。
とりあえず読了後の感情をまとめると、
猫ー!!!
主人公クソ!!!
キモ!!!!
ゴムしろ!!!!!
である。
こんなことを思いながらも私はこの本がちょっぴりちゅきでちゅ。
でも好きな人がこの本読んでたらきっとドン引きしまちゅ。そんなおはなち。
まず猫な……。
彼は一応精神病ではないと診断されたっぽいが、猫を可愛がれるかどうかでギリ人間かどうか判断できると思うのは私だけ?
例えば、お年寄りとかが好きになれない気持ちはまだわかるんだけど(わからんけど)、猫だよ?猫をなんとも思わねえやついたら恐怖すぎ。
苦手とか怖いじゃなく嫌いとか、一番は無関心で無反応が怖い。
猫おおおおおおおおお!!!!
そう……あとあの……最後のセフレのギャルの性感染症と元カノ流産のくだり……
流産は十中八九主人公だとして(突然の出来事アンド図書室なのでゴムの所持率は低いのでわ…)性感染症は主人公が原因なのかそれともそのギャルが他の人から貰ってきたのか……。
主人公のものだったとして、つまり主人公はギャルと元カノ以外ともセックスしてたってことか…?
他とも関係がある描写が無かったのでついうっかり『性感染症 自然発生』でググっちゃったぜ☆ちゃへ☆学校のタブレットなのになに調べさせてくれんだよ〜☆(教育委員会さんごめんなさい見つけないで)
うーんクソ!胸糞!!
サリーちゃんは性別が女であり、女の子のことを心から愛し尊敬しているのでこういう展開はキツくって苦手でちゅ……。
特に元カノとか『出会ったことを後悔しない』とか『忘れない』とか言ってたのに、お前…
ギャルに関しても、主人公は本当にギャルへの感謝を『感じた』んだろうな……。
絶対作者変態だろ。
そして、自分を見つめ直した主人公。
ところがどっこいしょ、見つめ直せたのは氷山の一角なのでちた……。
『自分が何者であるかに気づけ』というヒナタだけれども、ヒナタは別に主人公の先導者とかではないので、ヒナタが気づいて欲しかった彼の『性格』って言うところにさえ気づければあとはどーでも良かったのでちゅ。
結局彼はクズであるという自分の性格に気づけましたが、自身の異常な性癖には気づけなかった……というエンド。
しかし彼の異常性癖には変態を推進するサリーちゃんですらドン引きしまちた……。
ほんっとうにコイツ自分が異常であると言うことに無自覚なんだろうなぁ……。
浮気について無自覚だったこともそうだけれど、自分が異常な行動をとっている時のこいつがやけに淡々としていて怖い。あまりにも自分の行動を客観視し過ぎているように見えて、あまりにも主観的。ていうか何も見えていない。
あの……ギャルが彼の異常性癖の結晶を目にした時、何も知らなかったとは言え『心強い優しさ』と評価をくだしたのが……ああ、うん。そうだね。生命の強さとか感じるよね……うん。
主人公へ、筆の大きさにこだわった、じゃねえだろ筆じゃねえだろ。
なんだろうか、著者をよく知っているからこその面白さが大きいのかな?って思うけど、自己投影が上手く働いているなかなか稀有な例だと思う。
私の持論なのだけれど、キャラクターに自己投影をする場合、長所ではなく短所を組み込むと上手く行くように思うのでちゅ。
そして私、この人とても客観視が上手いようにも思う。
客観視が上手いから、冷静に自分を分析して短所を抜き出せる。
だけれども、同時に思考が追いつかない人だとも思う。
行動に移す前、行動している瞬間衝動で動いてしまうから、その分その後に働く客観視がとんでもねぇ。
きっとじっくり考えちゃうせいだろうな。
それは私にもある要素。言い訳がましくもある。
胸糞な展開の中に感じる主人公の罪の意識の無さ、あっけからんとした雰囲気、開き直りというのはちょっと違うけれどもそれに近しいような爽やかさを感じたので読了後にどんより……重……って感じはしなかった。むしろ前向きな気分。
心強い優しさをかんじた……カナ!!
これは多分主人公も著者も、自分の欠点について悪いと思ってねーからな気がすゆ!がはは!
そして闘病中の母へのクズエピソード、父親に提出する本に書いて大丈夫なん???割と話の重要な部分だよね???それに後書きで『あれ実体験なんだよね〜』とか書いちゃだめやろ。
結論 ゴムはちゃんと付けよう。